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# ピラミッド/日野皓正
2008/03/22 17:55
PYRAMID 日野皓正 25AH-1460,1982年9月22日

FMで聞いたので。

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SIDE A
 1.ピラミッド
 2.エスターテ
 3.シンク・アバウト・イット
 4.サイレント・スロープ
SIDE B
 1.T-FUNK
 2.サンフィールズ
 3.イゴールズ・ハイダウェイ
 4.アルカディア

日野皓正グループ:
日野皓正 cor,flh
ケニー・カークランド key
ルー・ボルピー e.& a.g
トム・バーニー e.b
リッチー・モラレス ds
マノロ・パドレーナ conga,perc


ゲスト:
デイビッド・サンボーン a.sax
ドン・アライアス perc
藤舎推峰 (能管)

HORNS:
アラン・ルービン
ルー・ソロフ
ジェリー・ドジオン
ロニー・キューバ

残念ながら最後の1曲だけ聞けませんでした。
FMで聞いているので、作者とミュージシャンは分かりませんが、
アドリブ誌に載っていたのを書いておきます。
以下は日野皓正さんへのインタビュー記事より。

<ピラミッド>
コンサートでやってる雰囲気を耳におきながら、曲作らなきゃいけないし、
それと全部をトータルしてコンサートでもバッチリって感じでね。
バンドによってよくあるでしょう。
レコードでは最高だけど、コンサートは最悪っていうの。それじゃダメだと思うしね。
だから、この曲は337拍子を使ってね、日本人だしね。
日本が盛り上がってね、みんなでワイワイなれば最高だと思うわけ。
ダンスって人のことをコミュニケートするからね。

<エスターテ>
美しいバラードでとてもセンタメンタルな曲だ。
イタリアのブルーノ・マルティーノという人の名曲だそうで、
ジョアン・ジルベルト(ブラジルのシンガー)のレコードに入っていたのをとても好きになり、
今回レコーディングしたもの。

美しい風景を想いうかべるとか自分の恋しい人を思うとかね。(笑)
エモーショナルな時にね、例えば機械的な頭になってる時に、
この曲をやったんじゃ全然ダメだと思う。
-中略-
本当にムードのある曲だよね。
最初に思ってたのは朝起きて聴く曲、昼聴く曲、夜聴く曲と分けちゃおうと思った訳。
昼は<ピラミッド>のような曲、夜はこういったバラードとかね・・・・・・・・。
そういったところも今後また進めてね、その内夜だけのものを1枚やりたいと思ってんの。
やはりムーディーなものが一番好きだから僕もね。


<シンク・アバウト・イット>
僕はね、今回のレコード、
最初に意識したのは音をだんだんはぶいていくということだったのね。
その真似をしようと思わなかったけど、サッチも(ルイ・アームストロング)を連想した訳。
とつとつと短く少ない音、重く、きれいにと思った。
だからメロディー吹いても自然にうったえかけてくるみたいなんだよね。

<サイレント・スロープ>
歌舞伎の勘九郎くんをよく知っててね。
能の笛の藤舎推峰が僕に会いに来てくれた訳よ。
彼とは前にテレビで一緒にやったことがあってね。
この曲のイントロで笛がいると思った訳。
で、やってくれる?と言ったら「OK!!」ってノッテ来てくれてね。
250年前の笛とやらを吹いてくれたんだけど、かなり日本的になってしまった。
そこで、僕は「日本的はいらない、風にしてくれ、風がほしいんだ」って言ったの。
その結果、どこから出てくるのか分かんないくらいでファッと出るじゃない。
アレがね僕はシビレたね。耳がいい人で、共演してよかったと思ってる。


<T-FUNK>
ここで、FUNKって一体何なのか?日野さんに聞いてみた。

-略-
からだでは分かってんだけどさ。簡単にいえば黒人のね、
生活から生まれた汚さみたいなものが少しは影響していると思うのね。
-略-
・・・・それから連想することはリズムが重いということ、
一拍を十分にとるということだよね。
-略-

<サンフィールド>
この曲はプロデューサーのスタン・ビンセントのものなんだ。
メロディーも良いしさ、今、詞をつけたらどうかなと言っているところなんだ。
それに、デイビッド・サンボーンも彼らしいソロを聴かせてくれるしね。
※で、詞は付いているんでしょうか?

<イゴールズ・ハイダウェイ>
「ハコネの山は・・・・」は実はつのだ☆ひろがテクニクス・ジャパン・ジャズのときに
言ってくれたんだけど、僕知らなかったのね。
アメリカでもみんな笑うし、スゴク受けるのネ。
-略-
この曲はストラビンスキーに捧げた曲なんだ。
※「ハコネの山」でどういう曲だったか思い出しました。(笑)

<アルカディア>
ケニー・カークランドの作品だ。彼の古い作品だそうで、
お母さんに捧げたもので、彼女の名をタイトルにしている。

うん、きれいな曲でね。
ケニーのデモ・テープの中に入っていた曲で
「ケニー、これいいからやろう、やろう」と言ってね。
しかし、この曲一時、バイオリンのマイケル・ウルバニアックが、
ケニーから盗んで自分の作曲にしちゃったことがあり、
ケニー本人はちょっとナーバスになっていたけどネ。
今回の作品の中でも一番ジャジーなナンバーだヨ。
今のジャズって感じかな。
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