ADLiB'83年4月号 1983年3月14日発売
久し振りのブラインド・フォールド・テスト。
楽しみにしていた読み物でしたが、いつ頃からお休みしていたのでしょう。
調べれば簡単に分かるかもしれませんが。
今回ブラインド・フォールド・テストをしたのはランディー・マイズナー。
名前はよく知っているけど、どういう経歴の人か覚えてなくて、
イーグルスのペース/ボーカルとして活躍、と書かれているので、
なるほどと思った次第です。
'77年に脱退というと、「ホテル・カリフォルニア」は?
ランディーは5曲聞いています。
その内の日本人による曲を3曲。
●SNIPER/松原正樹 <ギブ・アワ・ラブ>
AD:これが1曲目です。サウンド的にどう感じましたか?
RM:すごいプロデュースだと思うよ。特に、歌は前に聞いたことがあるような親しみやすさがいいな。
AD:前に聞いたことがある?
RM:いや、全然聞いたことはないね。だって、僕はカー・ステレオでしか音楽は聞かないからね。
AD:このアルバムは、パラシュートという日本のバンドのギタリスト、松原正樹のリーダー作です。彼についてはご存じでした?
RM:いいや、知らない。
AD:彼のギター・プレイはどうでしたか?
RM:どちらかと言えば、特に歌の方に興味をひかれたんだけど、とてもクリーンな音がよかった。
AD:彼自身は歌を歌わないのですけど、ゲスト・シンガーを迎えて、何曲かボーカル・ナンバーを組み入れてあります。こういったアプローチの傾向はアメリカでもあると思いますが、それについてはどうお考えですか?
RM:イーグルスの僕みたいにね。もっとパワーを吹き込みたいという時に最適だと思うよ。
●脚線美の誘惑/ザ・スクェア <ハワイへ行きたい>
AD:この曲はいかがですか?
RM:シンセサイザーとサキソフォーンが、ちょっとドラムに隠れてるね。ギター・サウンドはR&Bっぽかった。
AD:アレンジについて考えたことはありますか?
RM:サックスのアレンジが気に入ったよ。それと、ペースとドラムは、もう少しR&Bの雰囲気を出した方が良かったんじゃないかって思うけど…
AD:これは、ザ・スクェアというバンドで、何度かのメンバー・チェンジがあって、今は若手のミュージシャンが参加してるんです。
RM:日本には、充分通用するスタッフがたくさんいるんだね。ただ若いとか若くないとかっていうのは、音楽には関係ないものだと僕は思っているんだけど。サックスの変化が新鮮だった。それにシンセとサックスが、うまくハーモニーを作っている。ああいうのは、僕もやってみたいな。
●AB’S <エイジアン・ムーン>
RM:これ気に入ったな!
AD:どういう部分が気に入ったんですか?
RM:特に歌かな。ギターをもう少し聞かせた方がいいと思うけどね。
AD:これも日本のミュージシャンでして…
RM:そう言うと言ったよ。(←思ったよ?)
AD:このバンドはAB'Sと言って、ミュージシャン全員の血液型が、ABとAだというんで、グループ名をそう名付けたんだそうです。
RM:へえ、いいね、それは。
AD:サウンドについてはどう感じましたか?
RM:Excellent!だね。
AD:その他に何かコメントは?
RM:僕にプロデュースさせてくれよ、と言いたいな。サウンドは十分にスパークしていると思うよ。
では、いつものように、新譜レコード・ガイドからカラー・ページのみ。
●ザ・ハンター/ジョー・サンプル
FMで少しはチェックしたけど、この頃はまったくでした。
放送されたかどうかも覚えていないけど。
●サドゥンリー/マーカス・ミラー
デビュー盤らしい。洋楽は買わないようにしていたからね。
これは聞いたことがないけど、「ラストのバラッド("クゥド・イット・ビーユー"と書かれている曲かな?)は、渡辺香津美さんと高水健司さんに捧げたと思われるベース・インストゥルメンタルで」なんて書かれていると聞いてみたくなりますね。
●プロセッション/ウェザー・リポート
「8・30」「ナイト・パッセージ」はエアチェックして聞いているんだけど、このアルバムは聞いてないですね。
やはり。ギタリストがいないのがね。
●グッド・グループ・アイランド/ナイル・ロジャース
初ソロ・アルバムらしい。名前は知ってるけど、「シックの」と言っても分かりません。
●FULL COURSE/You & Explosion Band
大野雄二さんは聞いてないですからね。ジャケット写真を見ると、フュージョンらしく思えるんだけどね。
●シフティング・サンズ/サリナ・ジョーンズ
もう少しあとになるけど、渡辺香津美さんの番組でかかったのはこのアルバムからだったのかな?
●アフター・エイト/タコ
全然分かりません。
●愛のメリサは世界一/メリサ・マンチェスター
名前を知っているという程度です。
●心のままに/グエン・ガスリー
全然知らない人かなぁ。これもソロ・デビュー作らしい。
●アット・ゼア・ベスト/クール&ザ・ギャング
ベスト盤。
●ウェイティング/ザ・ファン・ボーイ・スリー
全然知りません。歌もののグループかな。
●ステーション/マキシマム・ジョイ
何か知っているような知らないような?当然音楽は知りませんが。
●リズムのト・キ・メ・キ/ホイットレン&カートライト
男女のAORデュオらしい。マーカス・ミラー、ウィル・リー、スティーブ・ガッドが参加しているらしいけど。
●ボッサ・ポエチカ/マリア・クレウーザ
ブラジルの女性ボーカル。阿川泰子さんが好きな人だったら絶対シビレルとか。
最近、松岡直也さんがサウンド・プロデュースしたアルバム「Meu Romance」なんて良いんだけど、洋楽に手を出していたらキリがなくなるからね。
●孔雀/アネット・ピーコック
女性ボーカリスト。洋楽だから、興味なし。名前は知ってるような知らないような?
PR