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# ドガタナ・ワールド/今田勝
2009/01/21 17:14
[グッド・ヴァイブレーション~渡辺香津美のドガタナ・ワールド]
<今田勝を迎えて>民放FM,1983年7月23日

僕が今田さんの音楽を聞いたのは、
香津美さん繋がりでしたから。

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今田勝


今田さんの音楽は聞き込んではいないように思うんだけど、
こうして聞くと、なんとなくメロディーが分かります。

香津美さんとのトークで興味を持った話を少し拾ってみます。

渡辺:僕が十何年前にね、初めてグループやらせていただいた時から、
   もっと前でいうクロスオーバー、今だったらフュージョン、
   全然4ビートとかそういうのに拘らないで、むしろ8ビートとか
   16ビートのオリジナルの曲の方が多かったんじゃないですか?

今田:そうですね、多いですね。なにしろさ、昔、僕なんか始めた頃、
   ジャズ喫茶とかジャズ・クラブなかったじゃない。
   だから、どういうところで仕事するっつうかと言えば、
   キャバレーとかさ、あのー、クラブだよね。
   そういうところでやるときには、ジャズやるっつうたら
   お客さん入る前にやるわけでしょ。

渡辺:なるほど。

今田:お客さんはジャズやるっつうたらもう皆聞かないから。

渡辺:帰っちゃったりして?

今田:帰っちゃうから。だから、お客さん来るまでやってね、
   「お客さん来た来た」つうんでね、パッとやめて、
   今度はやっぱり、あのー、流行り歌をやるわけね。
   それで、流行り歌でも、ジャズ・メンがよく演奏する曲つうと、
   ラテンものが多かったね。

渡辺:あぁ、ラテンのね。

今田:日本人ってラテン好きだから、それでピアニストっていうとね、
   クマーナとかサンバ、ルンバ・ラプソディーっていうのは
   必ずできなくちゃいけなかったわけ。難しいんだけどね。
   だから、そういうことで僕はね、もうそういうラテン系とか、
   そういうものは好きだったし。だから、抵抗ないわけ、今でもね。
   フュージョン出しても、今更フュージョンて言わなくても
   昔からみんなやってたと思うんだよね、僕なんかの年代の人は。
   僕はね、ただ、個人のあれとしては、一番びっくりしたのはね、
   今までやってきてびっくりしたのはビートルズなんだよね。

渡辺:ビートルズ。

今田:というのはね、ビートルズは和音の進行が、
   突如、行っちゃいけないとこにポンと行くとかね。

渡辺:あぁ、恐怖の大転調ですね。

今田:小節が半端だとかね。あれでずいぶん悩んだね。

渡辺:悩みました?

今田:それで聞いてて良いわけじゃない。

渡辺:えぇ。

今田:この世の中で凄いのが出てきたなぁ、って僕は思ったね。









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