[にっぽんライブ・ハウス・ツアー・'83夏]NHK-FM,1983年8月5日
最終日は大阪、バナナホール。
○イエロー・ページ 4:48
○スルー・ザ・ナイト 5:17
○ジョージア・オン・マイ・マインド 5:24
○悲しい色やね 4:44
○ダンス・ザ・ワルツ
○シング・マイ・ソウル 以上、13:13
上田正樹
マスターキーズ:小松原貴士 g、山本智彦 b、松本照夫 ds
大草しげまろ g、佐々木久美 key
大阪、バナナ・ホールにて
本日は道頓堀へようこそお越し下さいました。
大阪名物、くいだおれでございます。
と、アナウンスが流れて、歌が始まります。
くいだおれの歌でしょうか?
大阪は何度か行ったことがありますが、
この歌には馴染みがありません。
大塚まさじさんも大阪出身らしいですけど、
今回は上田正樹さんの歌でした。
僕はこれで3ヶ月連続で上田正樹さんのライブを
聞いたことになりました。
2曲目、ほとんど終わりかけでフェイドアウトされて、
大塚さんと上田さんのトークが始まります。
戎橋に来ているようです。
大塚:えー、今、大阪南のど真ん中であります、道頓堀に来ておりまし
て、道頓堀の橋(川?)の上にかかってる戎橋、ね。
えー、キー坊にとってはえらい懐かしい場所やと思うんやけど、
ここでなんか一大決心したそうやね、昔。
上田:そうやね。ここでねぇ、もう十何年前、19のときかな、出てきて、
金がね、200円くらいしかなかった。このまま、家に帰ったら、
まぁなんていうの、飯は食えるわけやな。
でも、自分の好きなことはできひん。歌歌うゆうことやけど。
すごい反対やったんやね、家が。でも、それで、なんていうの、
帰ると自分ていうものが、もう無くなる。でも、帰った方が、
楽もできるし。で、結局帰らへんかったんや。
大塚:どないしょうか、と。
上田:どないしょう。200円握ってどないしょうかと。
大塚:うん、それをこの道頓堀の橋の上で?
上田:橋の上で。川を見ながら。
大塚:川を見ながら。(笑)
その200円はどないしたの?
上田:その200円でなんかラーメン食べたと思うわ。
大塚:ほんでもう無くなったんや、ほんなら。
上田:もう無くなった。
大塚:あぁ、そうか。
上田:無くなったら、もうよけいにね、スキっとしたね。
大塚:スキっとした。やったろと。
上田:ようし、もう腹決めたし、やったろと。
大塚:ふんふんふん。それからほんならあれかな?
キー坊が一番最初有山とね、レコード出したでしょ?
それで道頓堀の橋の上で撮った写真がジャケットのね、
くいだおれのやつ。あれは何年くらい後かな?
上田:あれは、そのねぇ、えー、やっぱり6,7年後。
大塚:6,7年経ってから。京都でブルースみたいなんあってね、で、
キー坊がやっぱり代表的に大阪でね、リズム&ブルースを
やってて、ほな大阪の音ちゅうのは
リズム&ブルースやみたいに、こう、全体的に思われてたやんか。
サウス・トゥ・サウスやと思うねん、きっと。俺、それはね。
サウスっていったい今から考えるとね、キー坊にとって何でした?
上田:青春でした。
大塚:(笑)
上田:(笑)くさいなぁ。
大塚:(笑)美しいやんけ。
上田:(笑)くさいか。
大塚:でも、そやろね。
上田:おぉ。
大塚:実際の話、そうやと思う。
上田:そうやと思うしね、で、何ていうのかなぁ?
俺らほらR&Bが好きやったやない。
リズム&ブルースが凄い好きで、南部の音楽が好きやったゃない。
その南部のR&Bの感じと、大阪の、たとえば俺が住んでた
ダウンタウンの感じてね、なんかこうダブる感じがするのね。
なんか俺は知らんねけど、きっとこんなんちゃうか、みたいな。
大塚:僕もそんな感じするよ。
上田:うん。俺が音楽やってて今2ページ目やと思てんねん。
自分の本で言うたら。
1ページ目のピークやと思うねん、サウス・トゥ・サウスは。
大塚:サウスは。ふんふん。
上田:だからその余韻ていうのが解散してからもすごかったし、
ずーっと尾を引いてたしね。今でも会うて、昨日ほら、
あのー、一番最初サウスをやってたギターのよしろうくんって
いうのが結婚したりね。で、昨日やってて、で、その結婚式で俺と
石田とゆうちゃんと有山とかで、やっぱり<(聞きとれず)ブルース>
やったわけ。結婚式で。
ほな、すぐ蘇んねん。
大塚:その頃が。
最後の曲名が聞こえなかったけど、
サウス・トゥ・サウスのアルバム収録曲を調べたら分かるかも。
このトークにかぶるくらいに切れ目なく次の曲のイントロが流れます。
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