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# ドガタナ・ワールド/環境音楽と環境の音楽
2009/08/14 14:00
[グッド・ヴァイブレーション~渡辺香津美のドガタナ・ワールド]民放FM,1984年2月25日
<環境音楽と環境の音楽>

高田みどりさんとの面白い話。

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○アンリ・ルソー氏の夢
○トロンプロイ
高田みどり 「鏡の向こう側」より

くじらのおたけび
ヒポポタモス(アフリカの動物)
※タイトル不明/ムビラ(楽器)を使った音楽
※タイトル不明/口琴(?パプア・ニューギニアの楽器)を使った音楽

※タイトル不明
サムルノリ

※タイトル不明
ムクワジュ ※2枚目のアルバムより

○ファースト・ライト
○スパイダー・アンド・アイ
ブライアン・イーノ

ゲスト=
高田みどり perc


ブライアン・イーノの曲がかかる前のお二人の話が興味深かったです。

渡辺:よく仕事
でね、ニューヨークとか行ったりすることが多いんだけど、帰ってきてね、思うのは、喫茶店にしても、デパートに入っても、どこに行っても、
高田:音楽でしょう?
渡辺:すごいでしょ?
高田:ねぇ。本当それは堪んないなぁと思うんですけどね。そこから逃げられないと思うとますますね。苦しいです。
渡辺:音聞く時くらいね、なんか自分の意思で聞きたいっていうね。
高田:そうですよね。なんか、あのー、変な風潮ですね、日本というのは。なんか流しておけば良いっていう、考えがあるのかなぁ。
渡辺:サービスの一環としてやってる・・
高田:そうですね。それもあんまり選ばれてないですしね、曲を。
渡辺:そういうのは、たとえば一時流行ったけども、BGMというか、バック・グラウンド・ミュージックみたいな。ていうのが流行ったというか、なんか「生活の一部に音楽を」みたいなんで、・・・。なんかやっぱり違うものじゃなかったかなって気がするのね。
高田:そうですね、最近やっぱりアンビエントとかインテリアとかそういう言葉でいろんな音楽出されてますけどね。やっぱりもっと主体性を持って聞ける、選んでいくって言うかな、自分の生活にどの部分でどういう音楽を選んでいくかっていうのをもっと積極的にしていくと素敵なんじゃないかなと思います。
渡辺:環境音楽って言ってもやっぱしね、聞いちゃうのね。だから、聞いて、そのー、やっぱり聞きたくなるっていうのかな。耳に惹きつけるものってやっぱりクオリティーって高いと思うし、やっぱり、なんかどうでもいいからただ流してるだけみたいなっていうのはちょっと違うような気がするんですね。
高田:そうですね、私ね、最近思うんだけど、イーノなんかのアンビエントっていうのがね、すごくいろんな人に一般的に聞かれるようになって、それで美術館とかね、行くとね、必ず最近流れてるのね。
渡辺:いわゆるね。それで現代ものの、
高田:そう。らしい音がね。だけど私思うんだけど、たとえば、画見るときにね、画と直面している時間ての、すごくやっぱり大事でしょ?それで、全感覚を画に向かって開いてる時間でしょ?そういう場所にね、音は要らないと思うのね。
渡辺:言えてますね。
高田:うん。だから、う~~ん、前みたいに何にも流れていない美術館、音のない美術館のほうが良かったなぁと思いますね。
渡辺:気持ちいいしね。
高田:うん。ヨーロッパなんか行くともう喫茶店なんかでも音かかってないから、
渡辺:かかってないねぇ。
高田:うん、みんな静かにしゃべっているっていうのをよく出くわすけど、良いなぁと思いますねぇ。
渡辺:せっかちなのかなぁ。そのー、
高田:なんででしょう。うん。
渡辺:一つは、その、音楽っていうものがね、やっぱり、自分で選ぶものっていうんじゃなくて、やっぱり一つのファッションであるし、それからなんかやっぱり、サービス品なのかなぁ。だから、
高田:そうなのね。あったほうがサービスっていう、うん、わりとイージーな考えですね。
渡辺:なんでも良いからあれば、っていうね。
高田:うん。
渡辺:だから、たとえば、喫茶店に限らずテレビにしても、このラジオ、自分で言ったらあれだけど、音楽があるんだけど、そのー、・・・ことが多いよね。
高田:そうですね。
渡辺:・・・(聞き取れず)
高田:逆にその自分の選んだ空間で聞ける状況が多くなってきてるっていうのはありますよね。今までたとえば演奏会場に足を運んで聞いていたものが、自分で選んだ場所で選んだ時間に聞けるっていう、そういう状態にはなってきてますけどもね。
渡辺:ビデオだとかね。
高田:うん。あのー、イーノなんかのアンビエントからやっぱり受ける印象もやっぱりそういうものがとても大きいし、本当あのー、パターンで作られてるものがとても多いでしょ?やっぱりパターンの効用っていうのかしら。聞いてる人もやってる人もそっから逆に自由になれるっていう。音から解放されていくっていうことですね。何かをこう、う~ん、具体的にあるもの何か表現しようというのじゃなくて、そのー、音がただ鳴っている状態
渡辺:そうだよね。
高田:を作っていくことで逆に自分のこう、かくすい(覚酔?)していくっていうのかな。
渡辺:音楽に対する概念はやっぱりね、たとえば、ジャズなんかにしても、たとえば1小節に16分、4拍子、4拍、4拍子としたら、そん中でいかにスイングするかとかね。
高田:うん。
渡辺:どういうフレーズで歌うかとかね。一つあるんだけど。それがたとえば、どんどんずれちゃって16分の、またその中の3分の ずれてね。分けられないくらいずれて、で、結果的に半拍ずれたとこでそういう気持ち良いってふうのがね、気持ち良いってなっちゃうと、もうその後困っちゃうんだね。
高田:もう、合わせる気がなくなっちゃって、わざとずらしたりなんかして。
渡辺:まぁ、そこらへんで、僕の今年もそこらへんはもうちょっと勉強してですね、やってみたいと思いますけども。


このブログでは僕が聞こうと思って聞いた曲を主に取り上げていますが、世の中には自然と耳に入ってくる曲がたくさんあります。香津美さんもちょっと話していたけど、テレビ、ラジオ、デパート、スーパー、商店街、電気店、などなど。

自然と耳に入って、「この曲良い曲だなぁ」と思うこともあるし、「こういう音楽は流してほしくないなぁ」と思うこともあるので、それが良いとも悪いとも言えないですね。

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