井上:今日のテーマの「アフリカ」なんですけども、実は1月の初めにですね、テクニクスのオーディオ・フェア用のテープを作ったんですけども、その時に何でもいいから作ってくれということで、それじゃぁちょっと今アフリカに興味があるんで、アフリカをやってみようじゃないかということで、アフリカではおなじみの石川晶さんにお願いしてですね、メンバーを集めていただいて、面白いのを作りました。
で、その曲は後でお送りすることにしまして、まず今日のメンバーなんですけども、当然石川晶さんが入らないとどうしてもアフリカの味が出ないということで、ラテン・パーカッションには石川晶さんと、それから石川さんのいつも仲間で、もともとラテン・パーカッションの人なんですけども、アフリカのリズム、かなりうまい人、石山実さん。それから、ドラムがお馴染みの村上ポンタ、そしてエレキ・ベースが美久月千晴くん。えー、それからエレキ・ギターがいつも僕のレコーディングのセッションをやってくれます矢島賢。そして、キーボードが矢島賢の奥さんで矢島マキ。えー、それからコーラスがイブ、と。えー、こういう組み合わせでお送りしたいと思います。えー、今日はですね、僕はテナー・サックスよりもアルト・サックスを中心にフィーチュアーしてお送りしたいと思います。
それでは一曲目なんですけども、う~ん、これはかなりリズムがサンバっぽい曲なんですけども<ヒポポタミス>って、これは英語でございまして、日本語に訳すと「カバ」っていうことになりますが、えー、カバって言うのはすごく可愛いんで、それが踊ったらどういう雰囲気になるか。えー、これを音で現わしてみたいと思います。
それでは<ヒポポタミス>。
○ヒポポタミス
えー、<ヒポポタミス>を聞いていただきました。
かなり激しい曲だったんで、今度はメロウな奴を一発やってみたいと思います。
えー、メロウ・レゲエなスタイルの曲なんですけども、モロッコ辺りの海岸のですね、砂っていうのはね、すごい良い色してるんですよ、ちょっと黄色っぽいというか。えー、そういう感じで非常に美しいので、石川晶さんのパーカッションをですね、今度は非常にメロウに使いましてお送りします。えー、<モロッコの砂>。
○モロッコの砂
えー、今日はアフリカの楽器を使いまして、えー、アフリカの楽器とですね、ポップスの組み合わせをいろいろと考えてやってるわけですけども、次の曲は<キリマンジェロの扉>という曲でございまして、えー、キリマンジェロという山はですね、物凄い山で目の前に行くとどうしても入っていけない、神聖だって感じがしまして、あれがまるで扉のような感じがするっていうんで、えー、<キリマンジェロの扉>という題名を付けましたが、かなりプログレしております。それでは8分の12拍子でお送りします。
<キリマンジェロの扉>
○キリマンジェロの扉
えー、さて次の曲なんですけども、えー、今度は先ほどお話しましたテクニクスのオーディオ・フェア用に作った音楽、これをふたたびやってみようと思うわけですけども、えー、今度はですね、コーラスにイブを加えまして、えー、ド派手にやってみたいと思います。えー、カーニバルよ、止まらないでくれ、<Don't Stop The Carnival>。これは同名の曲がソニー・ロリンズの曲でずいぶん前にサンバであったんですけども、えー、そのDon't Stop The Carnivalというタイトルをそっくりいただきまして、全然違う曲を作ってみました。えー、それではお送りしましょう。
<Don't Stop The Carnival>。
○Don't Stop The Carnival
えー、今週の「音楽ってなんだ!」はアフリカをテーマにスタジオ・ライブ・セッションをお送りしていますが、えー、最後の曲でございまして、今度の曲は象牙海岸の夜明けという、えー、あんまり分かってんのか分からないようなタイトルなんですけども、えー、象牙海岸って行ったことないんだけどなんとなくイメージがある、えー、カメが卵を産むとかなんかそういう感じがしたり、それから象が死んで牙が残ってるとかそんな感じがしていろいろするわけですけど、えー、その辺のクロスオーバーした気分を曲にしてみました。
それではお送りしましょう。<象牙海岸の夜明け>。
○象牙海岸の夜明け
えー、象牙海岸の波の音が聞こえておりますが、えー、さてここで恒例になりました今週のおまけっていう奴をやってみたいと思うんですが、えー、前々からですね、こういった波の音だとか、都会の雑踏だとか、いろんな自然の音だとか、そういった音をバックに、えー、たとえばサックスを吹くとか、えー、ピアノだけ演奏するとか、そういったことに興味を持っておりますので、えー、映像感を持った音楽というか、えー、そういった感じでなんか一曲おまけとしてやってみたいと思います。えー、アフリカのテーマと全然関係ないんですけども、リズム&ブルースの有名なナンバーで、<男が女を愛するとき>という曲がありますけども、その曲をちょっとやってみたいと思います。
○男が女を愛する時 ※波の音をバックにsaxのみの演奏
ということでございまして、えー、今週の「音楽ってなんだ!」は井上大輔月間の第4弾としまして、アフリカをテーマにスタジオ・ライブ・セッションをお届けしましたけれど、今日お送りしましたのはほんのちょっとした実験でございまして、えー、これを土台にしまして、えー、まー、今日は一発録りと言いますかね、えー、いろいろ多重録音ができなかったんで、えー、いろいろ、そのうちに多重録音したりなんかして面白い音をちょっと今年は作ってみたい、な、と思ってます。
演奏=井上大輔sax、美久月千晴b、村上秀一ds、石川晶perc
石山実perc、矢島賢g、矢島マキkey、EVE(cho ○印)PR