[ライブ・コンサート]<伊藤銀次を迎えて>民放FM,1984年3月31日
日本ポップス界のアダルト・キッズ。
井上:ご機嫌いかがでしょうか?井上堯之です。今日のライブ・コンサートはギタリスト、ボーカリスト、コンポーザー、プロデューサー、そしてアレンジャーとまぁ大活躍中の伊藤銀次さんをお招きしています。
しばらくです。伊藤銀次さん。
伊藤:どうも、ご無沙汰してました。
井上:どうも。あの、アダルト・キッズって言われてるけど、これあのー、日本語で言うと“とっちゃん坊や”らしいねぇ。
伊藤:そうですね。
井上:ねぇ。
伊藤:はい。
井上:でも、そんな感じは全然しませんよ。
伊藤:そうですか?
井上:えぇ、もちろん。アダルト・キッズという。(笑)
伊藤:とっちゃん坊やじゃなくて?(笑)
井上:(笑)お元気ですか?
伊藤:あぁ、元気にやってます。はい。
井上:あのー、お忙しいんでしょう?相変わらず。
伊藤:そうですね。がんばってます。
井上:今もアン・ルイスさんのレコーディングで、
伊藤:はい。LPやってるんですけどね。はい。
井上:あのー、なんかオペレーターが外人だそうで。
伊藤:そうなんですよ。あのー、ミキシングの方全部、あのー、向こうの何でした?ストレイキャッツとかね、そういうのやってるミキサーを呼んでやってんで、コミュニケーションがやっぱりね。
井上:そうよね、せっかく向こうから来てて、あのー、彼のそのいわゆる主体性を尊重したら良いのか、
伊藤:そうですね。
井上:ねぇ。こちらの希望を言ったら良いのか。
伊藤:えぇ。あと専門用語がやっぱり英語で話す力がないですけどね。普通のちょっとした会話なら良いですけど、難しいですねぇ、やっぱり。
井上:難しいですねぇ、やっぱり。大変ですね。
伊藤:はい。でも良いのができると思います。
井上:本当に?
伊藤:はい。
井上:そうですか。それからあのー、ウィンター・ワンダーランド・ツアーが3月9日に終えられたそうですけども、どんな感じでしたでしょうか?
伊藤:いやー、ウィンター・ワンダーランド・ツアーというタイトルの通りね、行く先々で雪が降りましてね、
井上:あぁー。
伊藤:飛行機が飛ばないんじゃないかとか、メンバーの中でも何人か高速道路に缶詰めになって。
井上:あぁそうだ。今年は雪でねぇ、あのー、スケジュール通り行かないんで、特にあのーマネージャーは大変だったでしょうね。
伊藤:スタッフはもうビリビリしながらやってたんですけども、でも、来たお客さんはねぇ、来るコンサートの会場に雪が降ってたり、途中に。
井上:あっそう。
伊藤:だから、天がわりと演出を手伝ってくれたり
井上:非常にファンタジックであると、
伊藤:はい。
井上:いう感じと言えますねぇ。
伊藤:そうですね。
井上:そうですか。非常に調子良かったですか?
伊藤:えぇ、なんとか。今回はいつもより多くて、10何ヶ所ぐらい廻ったんですけども、
井上:そうですか。
伊藤:初めてのところ、宮崎だとか、あと東北の方も行きまして、そっちの方でもずいぶんお客さん来てくれて、嬉しかったですね。
井上:ねぇ、あのー、ソロになられてから、'82年ですよね?たしか。まだ2年ちょっとぐらいか、と思うんですけども、非常にこう、きびきびと頑張っておられるんですね。
伊藤:そうですね、えー。
井上:やっぱり、楽しいでしょう?
伊藤:えぇ、30過ぎてからこうなると思ってませんでしたから。(笑)
井上:(笑)
伊藤:えー、だからやっぱりすごく嬉しいですね。ずっとバックばっかりやってるんだと思ってましたから。
井上:あっ、ずっと思ってらした?やっぱり。
伊藤:えぇ、このままバックとかね、アレンジとか、いわゆる裏方やってるんだと思ってたんですけど、突然こういう風になっちゃって。やっぱり頑張んなくちゃって気になりますね。
井上:じゃあその辺またいろいろお尋ね後でしたいと思いますが、今日はどんなのやってもらえますか?
伊藤:えー、今日は新しいポップスデイ・ナンバー8という、こないだ出たミニLPの中の曲を中心にやりたいと思います。
井上:はい。それでは早速お願いします。
伊藤:はい。じゃあ、1曲目
○Time Waits For No One
○47丁目の恋人/Cool Conversation
○あの娘のビッグ・ウェンズディ Waiting For The “Big Wednesday”
○Disney Girl
※トーク
○白い恋人たち
○Winter Wonderland Medley
※トーク
伊藤銀次
小野田清文 b、おおたになおや ds、えんどうせいいち key
もりひではる key、いなきただお g、ダディ柴田 sax
伊藤銀次さんのライブを聞くのは初めてです。
この番組には'83年3月に出演していますが、この番組が聞けるようになったのはその1週間後だったので、僅かなタッチの差で聞けなかったということでしょうか。
井上さんの話によると、このときはノーバディと一緒だったようです。
バックのメンバーはほとんど知らない人が多いです。
PR