JAPONESIA 向井滋春 ORISSA YF-7087-BD,1984年5月21日
面白く感じた?
SIDE A
1.JAPONESIA
2.NEIJA
3.CALYPSOMBA
4.DESERT CRUSIN' 砂漠を駆る
SIDE B
1.BONE PAPA
2.IN THE MIST 霧にひそむ
3.ETERNAL BOY
向井滋春ORISSA
向井滋春:Trombone
津垣博通:Keyboards
加藤崇之:Guitar
高橋ゲタ夫:Bass
ヤヒロ・トモヒロ:Percussion
Guest Musicians:
古澤良治郎:Drums
山岸潤史:Guitar
塩次伸ニ:Guitar
三島一洋:Percussion
細畑洋一:Percussion
ウィリー長崎:Timbales
帯に「土着祝祭音楽=ヤポネシア・ミュージック」と書かれている。
ヤポネシアは造語だったような気もするけど、はっきりとは覚えていない。このアルバムのサウンドについても、長い間聞いていないので、覚えていないけど、サンバでもないラテンでもないパーカッションの入った面白いサウンドに感じたような記憶が残っている。
そこで、アドリブ誌の出番。実際にレコードを聞いたとしても僕の表現力では言葉にできないだろうということ。(苦笑)
筆者は青木誠さん。
「このアルバムは2つの顔を持っている。1つはA面の<ヤポネシア><エイジア><カリプソンバ>の3曲で、ドラム無しの演奏である。ヤヒロ・トモヒロを中心に4人のパーカッション奏者と高橋ゲタ夫のベースがリズム隊を構成している。サンバ、カリプソ、ラテンいろいろミックスした、一言で言うと『お祭り』リズムの賑やかな洪水のなかで、豪放とおおげさにいいたくなる向井くんのトロンボーンが聞きものだ。・略・A面ラストの<砂漠を駆る>で古澤良治郎のドラムが入るが、これはA面顔とも、B面顔とも違う、特異な表情の曲である。B面は気分が一変する。古澤良治郎のドラムを入れたレゲエのリズムが鳴る明るい曲調がひびいてくる。・略・」
電話で向井さんのマネージャーでこのアルバムのプロデューサーの中原仁氏に電話したそうで。
「それとタイトルのヤポネシア」
「これはアタシの命名です。そんな言葉があるかどうかも知らないけど、ポリネシアやミクロネシアがあるんだから、あってもいいでしょう。ジャパンより島らしくて島の土人がいそうでしょ。・略・仙波清彦さんなら下地に邦楽があるからお神楽やっても似合うけど、ワシラはヨーガク育ちの哀れなヤポネシア―――」
「なにやら物凄いキャッチフレーズがついてますなナ」
「エへへ。『土着祝祭音楽』ですな。訳して『ヤポネシア・ミュージック』です。」
「B面はライブの気分をそのまま録音したものです。いいように遊ぶ気分が出たと思うんだ。だけど、A面は意欲実験作です。このアイデアはリズム優先の場をつくることにありました。そのリズムも“ゆったり”“のんびり”じゃなくてあっちからもこっちからも噛みついてくるお祭りリズム。そのなかに向井滋春が住んでみる。どうせヤポネシアに正統サンバや正統カリプソがやれるわけないから、ゴッタ煮です。それがヤポネシアのアイデンティティだしね。そのリズムと向井のトロンボーンの質疑応答(←掛け合いのこと)する。そういうアイデアだった」
※2012年11月6日追記
7月19日にオンデマンドCDでCD化されていました。
http://columbia.jp/artist-info/mukaishigeharu/CORR-10809.html
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