[サウンド・マーケット]民放FM,1984年9月11日
<レコーディング・スタジオからの報告/今音楽が生まれる!(2)>
アルバム・リリース前に聞けると思って。


○ゴジラ
・インタビュー(伊東たけし)
○オン・ベンチュラ・ブールバード
・インタビュー(伊東たけし)
○フライト・イン・ミストラル
○セイ・イット・アゲイン
・レコーディング風景(♪ジス・マスカレード)
○ジス・マスカレード
・インタビュー(伊東たけし)(ラリー・ウィリアムス)
○ムーンウォーク
伊東たけし
司会=西田珠美 インタビュアー=シリア・ポール
ライブ演奏のある番組ばかりを選んで聞いていたので、トーク番組やレコードから音楽をかけるだけの番組はあまり聞くことはなかったんですけど、この日は伊東さんのニュー・アルバムからのナンバーがリリース前に聞けそうだったのでチェックすることにしました。アルバム・リリース後だったらこの番組は聞いてないかもしれませんけどね。
以下に伊東さんへのインタビューを少し拾ってみました。
伊東:ニューヨークとロスと、上がってたんですけどね、どっちが良いかいろいろ考えて結局こっちになったんですけども、あのー、ニューヨークだとまだ少し厳しいー、、、んじゃないかなっていう感じもしたんでね。
シリア:あ、そうですか。あの確か去年ですか?去年の冬ですか?
伊東:はい。
シリア:ニューヨークにしばらくいらっしゃったのは。
伊東:いいえ、今年の
シリア:あっ、今年ですか。
伊東:1月ですね。
シリア:あっ、1月。どれくらいいらっしゃったんですか?
伊東:20日間くらいだったと思います。
シリア:あっ、そうですか。
伊東:えぇ。
シリア:その時ニューヨークの印象はどんなふうに?
伊東:もうとにかくあのー、行ったとき、一番寒い時ですけどね、
シリア:今年冬寒かったですねぇ。
伊東:強力に寒くてね。
シリア:あのー、イーストはね、えぇ。
伊東:それでまぁ、なんて言うんでしょうね、やっぱりなんかこう、みんな顔つきがね、全然あのー、険しさが違うんですよね。僕なんかそんなに
シリア:ふ~ん、あのー、日本ともやっぱり厳しさ違いましたか?
伊東:全然違う、、、と思いましたけど。
シリア:みんな鋭い感じですか?
伊東:なんかもうバイタリティーの塊みたいな。
シリア:ぇへーぇ。
伊東:普通の人が全然歩いてないっていうか、
シリア:普通の人が歩いてない?
伊東:普通の人がいない街ですね。
シリア:みんななんかちょっとおかしいというか、
伊東:なんか、そうね、、、、、、、超エリートサラリーマンか、なんかこう、これからやろうって人か、あとは都会だから日銭を稼ごうみたいな人もたくさんいますよね。
シリア:えぇ。
伊東:で、なんかよくよく見てみると普通の、普通に生活する人ってのはいなかったりなんかしてね。
シリア:うん。やっぱりこう、どっかこう、
伊東:なんかすごく極端な、何に付け極端な感じっていうのが、まず印象だったんですけどね、僕はね。
シリア:う~ん。
伊東:気候もとにかく日本みたいに春とか秋とかそういうものが短かったりとか、
シリア:そう、一応あることはありますけどね。
伊東:あることはあるんですけどもね。で、夏はめちゃくちゃに熱くて冬はものすごくまた寒くなって、それでなんか生活するにも厳しいとこですからね。やっぱり日本なんかは単一民族ですけども、やっぱりニューヨークっていうのはいろんな人種が集まるでしょ。
シリア:いろんな人種が集まるでしょ?
伊東:その辺っていうのはすごく大きい気がするんですけどね。
シリア:う~ん。
伊東:お互いに挑発の仕合方ってのがまったく違うような気がするから、
シリア:あーぁ。
伊東:うん。
シリア:そういった意味でまだニューヨークではレコーディングなさるのは厳しいという。
伊東:そうですね。うん。
シリア:それでロスで?
伊東:うん。気候も良いし。
シリア:えぇ。
伊東:のんびりとね、できるんじゃないかと。思って。こっち選んだんですけど。
シリア:LAの、ニアーズ(←?)・ミュージシャンとニューヨークのミュージシャンとやっぱり違いは感じられますか?
伊東:そうですね、あのー、僕の知っている人たちって限られた人しかいないんですけどもね。あのー、さっきも言いましたけど、そのー、やっぱり厳しさが、、、違いますよね、ニューヨークとこっちだとねぇ。
シリア:う~ん。
伊東:その違い分、やっぱりすごく正確にその辺って反映しているような気はするんですけどね。やっぱりものすごくニューヨークのミュージシャンってみんなすごく険しい感じの目をしてたりするし。すごい厳しそうだなぁ、なんて思うこと多いんですけども。
シリア:う~ん。
伊東:こっちのミュージシャンはなんかすごくアット・ホームな、それに比べるともうかなり、あのーなんて言うの、、、、柔らかいですね。
シリア:柔らかい。
伊東:うん。
シリア:ロサンゼルスの印象っていうのはどうですか?
伊東:そうですね。前に一度僕来たことあったんですけどね。
シリア:うん。
伊東:やっぱりあのー、、、、のんびりしてますね。なんとなく、ねぇ。
シリア:(笑)うん。
伊東:昼間は熱いからみんなあの外歩いてないっていうのがなんとなく不気味な感じがいつもするんですけどねぇ。
シリア:そうですね。それとまぁ主にロサンゼルスはみんな車でね、移動しますから、あまり外はあるかないですけどね。
伊東:そうですね。
シリア: でも、それでも、あのー、此間のお休みはビーチなんかも、
伊東:。えぇ。
シリア:いらっしゃった?
伊東:あの辺に行くとね、なんとなく、あのー、人がいたっていうか、(笑)
シリア:(笑)
伊東:いますね。あのー僕ウェストウッドとか、すごい好きでね。あのー、この前も行ってきたんですけど。
シリア:えぇ。
伊東:あの辺に行くと何となくアメリカって感じがすごいするんですけどね。
西田:自らの音楽性に新たな可能性を求めての海外レコーディング。その意味を伊東たけしさんはこう語ってくれました。
伊東:やっぱり、なんて言うのかな。ダイナミック・レンジがすごい広いんですよね。
シリア:う~ん。
伊東:それでなんかすごく圧倒されたんですよ。
シリア:えぇー。
伊東:パァーっと。
シリア:えぇ。
伊東:この部屋がどんな大きさであろうとその部屋全部鳴らせるっていう
シリア:えぇ。
伊東:感じがね。
シリア:ふうん。
伊東:なんて言うのかなぁ。僕らだとやっぱり何となく限られた大きさの中で
シリア:うん。
伊東:そのー、音があるような部分ってすごく自分で感じるんですけどね。
シリア:えぇ。
伊東:彼らってなんかもう、広ければ広いだけどんどん音が広がっていっちゃう
シリア:音が広がっていっちゃうって。へぇー。
伊東:なんか、その辺の違いってすごく感じたんですけどね。
シリア:うーん。
伊東:やっぱり日本の家屋ってのはこうすごく狭くできてますよね。何でこんなに狭くなってるんだろうと思うようなとこいっぱいあるでしょう?
シリア:うん。
伊東:で、なんかそういう中で生活するためにこう人間もやっぱり小さくしなきゃいけないみたいな。
シリア:そんな感じ
伊東:でもこっちだとなんか、、、大きいも、あの、、、広々してるからね。その広々としたところに人間がポンと行くと、なんかどんどん大きくなってっちゃうみたいな、そういうものを感じたんですよ。
シリア:えぇ。なんかますますますます
伊東:環境に。
シリア:膨らんでいくっていう
伊東:そうそうそうそう。
シリア:感じがしますね。
伊東:凄い、、、面白いなぁって思って。
シリア:やっぱりそれに刺激されてね、伊東さんもわんわんわんわんこう大きくなってくんじゃないかなぁって。(笑)
伊東:(笑)ね。できることならこっちで生活してみたいですけどね。何年か。
シリア:うん。
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