ADLiB'85年10月号 1985年9月19日発売
カシオペア10年の軌跡。
巻頭こそシーラEのカラー6ページで占められているものの、カシオペアもカラーで5ページ、そして、モノクロ6ページにカシオペアのサウンド・グラフィティの記事があります。アドリブ誌読者人気投票結果では6部門を制覇していて、これで表紙がカシオペアであれば、この号はカシオペア特集号のようなものでした。
さて、その人気投票1位は、ギター部門が野呂一生さん、ベース部門が桜井哲夫さん、ドラムス部門が神保彰さん、キーボード部門が向谷実さん、ルックス部門が桜井哲夫さんで、グループ部門がもちろんカシオペアでした。
その上に、最近お気に入りのレコード、作・編曲者、プロデューサーと、3部門で野呂一生さんが1位になっています。
レコードは「SWEET SPHERE」ですね。
「アドリブの読者の多くはカシオペアしか聞いてないの?」って思ってしまいます。
僕はカシオペアのファンだったけど、この人気投票の結果はあまりにも偏り過ぎて満足していなかったんです。僅差で1位になっていれば納得なんですけど、1位と2位の得票差が開き過ぎていたので、よけいにそう思ったんですよね。
ちなみに、2位はそれぞれ、高中正義さん、岡沢章さん、村上秀一さん、松岡直也さん、伊東たけしさん、ザ・スクェア、マイシャ「渡辺貞夫」、山下達郎さん、同じく山下達郎さんでした。
一例として、グループ部門では1位から順番にカシオペアが2163票、ザ・スクェアが985票、サザンオールスターズが722票、ザ・プレイヤーズが718票、松岡直也グループが389票、AB'Sが144票、PINKが120票、MOBO倶楽部が111票、ナニワ・エキスプレスは90票でオルケスタ・デル・ソルが74票でした。
1位と2位の差がありすぎですよね。それから、アドリブ誌で取り上げられないサザンが3位に入っているのが驚きですが、取り上げられなくても上位に入るということはそれだけ人気があったという証拠だろうと納得でした。
僕はこの頃の人気投票には投票していませんでした。
切手代が要るから。(^_^ゞ
この号ではカシオペアの記事以外にカラー2ページのパラダイム・シフトの記事を興味深く読みました。
以下に新譜ガイドにカラーで載っていたアルバムで僕が聞いていないものを。
●ロマンス/シーラ・E
●オータム・セレナーデ/イサオ・ササキ
●オアシス/ジョー・サンプル
●イートゥン・アライブ/ダイアナ・ロス
●ライブ・アット・ジ・アポロ/ダリル・ホールとジョン・オーツ
●ノー・ルッキン・バック/マイケル・マクドナルド
●ライオンは寝ている/ナイロンズ
●ユージン・ワイルド/ユージン・ワイルド
●フィッシュボーン/フィッシュボーン
●スタイリッシュ・ナイト/モリシー・マレン
●ランゲージ・バリヤー/スライ&ロビー
●ライツ・アンド・シャドウズ/柴田敬一
●トレイン・オブ・ソウト/ミッチェル・フォアマン
●オータム・イン・ニューヨーク/辛島文雄
●ミュージック・フォー・ザ・ニー・プレイズ/デイビッド・バーン
●クーリン・アウト/デニス・エドワーズ
●太陽さん(TAIYO・SUN)/立花ハジメ
●ライブ・アット・ラスト/Qティップス・フィーチャリング・ポール・ヤング
●ハイブリッド/マイケル・ブルック&ブライアン・イーノ
●ゴナ・ビー・ライト/シェリル・リン
●dip in the pool
●バンギング・ザ・ウォール/バーケイズ
●ファンク・シティ~アフリカ
●ウォーニング/ビリー・コブハム
●季節の余韻/マイケル・ラブスミス
●THE FAMILY/ザ・ファミリー
●ビレッジ・ライフ/ハービー・ハンコック&フォディ・ムサ・スソ
●ラクシャリー・オブ・ライフ/ファイブ・スター
モノクロ・ページで目にとまったアルバム。
●パラダイス・ビュー/細野晴臣
●プロファイルス/ニック・メイスン&リック・フェン
●Compositions/KEIKO PROJECT
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