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# スーパー・フライト/カシオペア
2007/02/24 22:15
スーパー・フライト
SUPER FLIGHT CASIOPEA ALR-6027,1979年11月25日

そして、カシオペアのセカンド・アルバムです。

SIDE A
 1.TAKE ME
 2.FLYING
 3.DUNE
 4.ASAYAKE
SIDE B
 1.I LOVE NEW YORK
 2.SAILING ALONE
 3.OLION
 4.MAGIC RAY
 5.MIGHTY MOUSE

B1はカバー曲というか競作曲(というのかな?)で、
B2が桜井哲夫さんの作曲で、
その他はすべて野呂一生さんの作曲です。
そして、向谷実さんとのA1と深町純さんとのB5を除いて、
野呂さんがすべての曲をアレンジしています。

CASIOPEA:
野呂一生
向谷実
桜井哲夫
佐々木隆

すべての曲が好きでしたが、A1,4がとくに好きでした。

クレジットを見るのを忘れてましたが、ゲスト・ミュージシャンもわりと多いんですね。

風間幹也 drums
Penny (ペニー伊東 from Toshitaro & Riverside) percussion
Debrah Correll (vocal)
Yukitsugu Hatori (羽鳥幸次) trumpet
荒木敏男 trumpet
新井英治 trumpet
Jake H. Conception (alto sax)
村岡建 tenor sax
砂原俊三 baritone sax
Tomato Strings (strings)
深町純 conductor

アドリブ誌に載っていた野呂さんの自作解説で書き留めておきたいことを少し。
<テイク・ミー>
これが一番のおすすめ品。
アコースティック・ピアノを全面的にフィーチャーした曲で、
ゲストとしてトマト・ストリングスさん達と、同じレコード会社のよしみで、
とし太郎&リバーサイドのパーカッション、ペニー君に登場していただきました。
頭から元気いっぱいのピアノは向谷実君で、
この曲ではストリングスのアレンジも、彼ががんばって書いてくれました。

<フライング>
もう2年程前から、ずっと演奏し続けている曲です。
イントロと青い山脈を思わせるサビの部分、
それからエンディングあたりにバック・コーラスが入っているのですが、
これが例の「ボコーダー」という電気楽器なんですねー。

<デューン(砂丘)>
フワッとしたギターの音が出て来るのですが、
これが、例のボリューム奏法っていうやつなんですねー。
ピッキングしながら右手の小指でボリュームを操作する訳です。
慣れると、わりと簡単になるけど、最初のうちは、かなりひきつるみたいですね。
こういうスローでむずかしい楽器は、ドラムなんですねー。
どんなビートがよいかでドラマーの佐々木隆君と何度か相談したものです。

<アサヤケ>
僕のソロの中にピロピロ~という音ともフレーズともつかない変な部分がありますがこれが、
ライトハンド奏法というらしく、どうも、バン・へーレンという人がやっているらしいんですよ。
僕はあまり聞いたことがないのですが・・・…。
そういえば、この曲はレコーディング当初はフェイド・アウトのエンディングを予定していたのですが、
運悪く全員がへんてこな場所でストップしてしまったのが面白くて、
そのままカット・アウトにしてしまいました。

<アイ・ラブ・ニューヨーク>
この曲ではゲスト・ミュージシャンとして、
ドラムの風間カンヤ君にツイン・ドラムで登場してもらいました。
歌が入っているのですが、これがまたボコーダーなんですよ。
ただしこのボコーダーの元の声は、
今回特別参加のデボラ・コリエルさんというアメリカの女性なのです。

<セイリング・アローン>
桜井哲夫巨匠がお書きになった曲。
副題は<サンバ・デ・グー>という事になっておりますが・・・
・・・お聞き下さい。これが桜井哲夫の世界です。
ここで桜井君が使っているベースが、
なんと例のジャコ・パストリアス様がお使いあそばれて一役有名になった
フレットレス・ベースなんですねー。
後半、映画音楽を思わせるストリングスのからみから、
桜井テツ君のソロが盛り上がってまいります。
ここのソロはどうやら彼が一番苦しんだ模様です。

<オリオン>
ハモンド・オルガンの向谷君、がんばってますねー。
彼は以前はエレクトーン奏者だったので、
オルガンならまかせて下さいといわんばかりの元気なんですね。

<マジック・レイ>
このレイというのは、人の名前ではないんですよ。
光線という意味なのです。
この曲は、シングル・カットの<アイ・ラブ・ニューヨーク>のB面に入っているのですが、
このシングルとLPはギターが違うんですよ。
シングルの方は普通のエレキ・ギターなのですが、
LPの方はなんと、例のフレットレス・ギターなんですねー。

<マイティー・マウス>
ライブでもよく、アンコールに使う曲で、今回のアルバムもこれで最後を飾ることになりました。
半分冗談みたいな曲ですが、、演奏している方はとてもマジなんですな。
この曲は実は3年程前に書いた曲を、アレンジし直したものなんですが、
この曲の人気は当時から根強いもの(?)だったので今に至ったという訳です。(ハハハ)


<フライング>は2年程前から演奏し続けている、と書かれていますが、
EAST WEST↓で演奏されていました。
http://musicmedia.blog.shinobi.jp/Entry/739/


レコードは売ったので、紙ジャケCD(Millennium Edition)の写真を撮りました。
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コメント
お邪魔いたします。野呂一生さんのコメント、大変興味深いですね。私の疑問(ゲストドラムの件)も解決しました!それにしても実に細かく、また資料的意味合いとしても素晴らしいブログですね。
また、お邪魔させていただきます。
ちなみに、私のブログのブックマークでリンクさせていただきたいと想います。不都合があればご連絡ください。
【2007/08/04 00:04
WEBLINK [ URL ] NAME [ ayuki #2ac0e25230 ] EDIT
どうもありがとうございます。
このブログは自分でも音楽資料として活用したいと思っています。
雑誌などの資料はいくらかあるものの、それを探すのはかなり手間が掛かるので、ブログにまとめれば簡単かと思って。
でも、まだ'81年ですから。
【2007/08/04 10:26
WEBLINK [ ] NAME [ SaToshi #9361f61b2b ] EDIT
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