STUDIO CAT 今剛 C25-A0107-G,1980年7月21日
イメージ的にはパラシュート。
SIDE A
1.ZIG-ZAG
2.THINK ABOUT A GOOD TIMES
3.AGATHA
4.CAT'S EYE BLUE?
SIDE B
1.TOOTSKY HEAVEN
2.MONSTER MASH
3.GO AHEAD
4.DEAR SUNTORY
今剛
Mike Dunn
Robert Brill
Mark Jordan
Michael boddicker
林立夫
発売日は先にupしたレコードより少し早い。
こちらを先にupするのを忘れていたんだけど、
発売日が数日しか違わない場合は
どちらを先に聞いているか分からないところもあるから
これでも良いんだけどね。(苦笑)
松岡直也さんの「SON」とほぼ同時に発売されたから、
正直言ってあまり聞くことがなかった。
僕の好きなロック色のあるフュージョンだったと思うけど、
聞き込めていないだけに、パラシュートと似たようなサウンドだったような気がしている。
このアルバムは林立夫さんがプロデュースしているけど、
ドラムではなくてパーカッション担当なんですね。
今さんがボーカルをしているA2,B3はH2Oの作詞・作曲で、
林さんが以前に彼らのプロデュースをしたことがあるそうです。
そして、林さんと今さんの出会いは彼らのリハーサルの時だそうです。
そのアルバムがどういうタイトルのアルバムかは知らないし、
このアルバムに入っている曲が提供曲なのかカバー曲なのかも知りません。
プロデューサーの林立夫さんのアドリブ誌での解説を覚書としてここへ。
<ジグ-ザグ>
L.A.での3日目のセッションで録音した曲で、
メンバー全員のコミュニケーションがバッチリと取れています。
特に、ドラムのロバートのリズムは、この曲のタイトルを決定的なものとしました。
サウンドを重要視するKONの演奏と、アレンジのセンスがツボにピタリとはまって、
ハードだけど、切れ味のシャープな出来上がりになりました。
<シンク・アバウト・ザ・グッド・タイム>
本邦初公開、ドクターKONのボーカル曲です。
KONのボーカルは一言でいってしまえば、
レコードを買って聞くのが一番賢いと思われるので、
ここではあえて書きませんが、決して期待を裏切るものではないことを保証します。
<アガサ>
特に今のKONらしさが出ている曲の一つだと思います。
マイケル・ボディガーのシンセサイザーもこの曲そして、
アルバム全体のコンセプトをとてもよく理解して、
出すぎず、引っ込みすぎずで、色あいをそえてくれました。
<キャッツ・アイ・ブルー>
僕の大好きな曲です。
このアルバムの中で最も、色気を感じる曲と思います。
KONは、この曲の中で、フッと包み込んでくれるようなプレイをしています。
間奏の部分でオイラのマーク・ジョーダン氏がルックスと正反対の
涙が出るようなピアノ・ソロを聞かせてくれます。
最後のセッションで録った曲です。
<トゥーツスキー・へブン>
やっと僕も演奏に入れてもらえた唯一の曲。
この曲のギターはリズム・ギターを除いてテイク・ワン。
つまり、メロディーが曲の最初から最後までKONのギター・プレイの感情と一致している曲です。
ゆったりとしたビートにのって、マークのキーボードが優しく響いてきます。
ベースのマイクもすっかりリラックスした演奏を聞かせてくれます。
<モンスター・マッシュ>
この曲の中でKONのマッド・ダビング・ギターが聞けると思いますが、
これは実に新しいサウンドだと言えます。
スタジオ中がウネったような感じの曲で、
ここでもマイクのシンセサイザーがとても気持ちの良い所に入ってます。
<ゴー・アヘッド>
KONのボーカル曲です。
アルバム中最高にハッピーな上りになっています。
<ディアー・サントリー>
ドクターKONの才能はここへ来て遂に爆発!
この曲は長くみんなの耳に残る曲と確信します。
マークのキーボードがオドロオドロ始まって、
KONのミュート・ギターが絡んでくるところは本当にシビれます。
曲中のソロはリズム・トラックを録音した時のもので、
曲のトータルなイメージと完全に結びついています。
曲のデッサンの時からダビングが終わって完成するまで、
これほどうまくいった例も少ないのではないかと思います。PR