ADLiB'80年10月号 1980年9月14日発売
新譜レコード総ガイドで紹介されているアルバムを
何枚かFMで聞いた。
まず1ページ目上段に載っていたのが渡辺貞夫「How's Everything」です。
これはデイブ・グルーシン、リチャード・ティー、エリック・ゲイルなど
外国人ミュージシャンを迎えての武道館ライブを録音した2枚組レコードでした。
FMで聞いたからいつ聞いたか分からないけど、
発売日(8月21日)以降の数ヶ月内でしょう。
全11曲ですが、「ナイス・ショット」だけ放送されませんでした。
渡辺貞夫さんはサックス・ブレイヤーだし、
日本人だけど洋楽っぽく感じるのでレコードを買いませんでした。
レコードを買わないと言っても、好きな音楽の部類に入るんですよ。
お金も要ることだし、僕なりの買う買わないの線引きがあります。
次に下段に載っていたのがフューズの「フューズ・ワン」です。
これは10月5日リリースだから、たぶん少し遅めですね。
全7曲ですが、これは全曲放送されました。
CTIとキング・レコード、それにTDKの三者による合同企画アルバムだそうです。
クリード・テイラーがプロデュースでジョン・マクラフリン、ラリー・コリエル、
スタンリー・クラーク、ウィル・リー、トニー・ウィリアムス、レニー・ホワイト、
ドン・グルーシン、ビクター・フェルドマン、など有名ミュージシャンが多数参加しています。
でも、僕は日本人ミュージシャンを気に掛けているから、
アルバムに対する期待感はほとんど無かったんですけどね。
実際聞いても特に良いとも思わなかったし、というところかな。
フュージョン系のサウンドだから僕の好みには違いないけど、
夢中になって聞くかと言えば、そうではないという意味です。
このアルバムの紹介を笠木修治氏が書いているけど、
TDKの依頼の元、C.テイラーとこの作品のコンセプトについて2回打ち合わせしたそうです。
そして、何かクラシックの曲をサンバで演奏したいと提案してレコーディングされたのが
スメタナ(チェコのクラシック作曲家)の「ウォーターサイド」だそうです。
C.テイラーがインタビューで
「このフューズは、今回はOneとしている以上、2,3と続けていくつもりでいるが、・・・」
と、話しているように、続編もリリースされていますね。
2ページ目の上段で紹介されていたのは
アール・クルー&デイビッド・マシューズの「デルタ・レディ」です。
これは9月21日発売でした。
アール・クルーに関してはアコースティック・ギターで洋楽ということで
レコードを買いませんでしたが、わりと好きな方のサウンドでした。
このアルバム以前にリリースされている、「ワン・オン・ワン」からは4曲、
「ドリーム・カム・トゥルー」は6曲をすでにFMで聞いていますが、
このアルバムも全8曲中の5曲をやはりFMで聞いています。
何か中途半端な聞き方ですが、
FMで放送されるのが分かっていると、チェックしてました。
さて、表紙の写真のチャック・マンジョーネの新譜
「マジック」は4ページ目の上段で紹介されてました。
ただし、このページは3枚のアルバムが載っています。
表紙を飾っているわりには小さい扱いと言えるかな。
これは8月21日発売でベスト・アルバムのようです。
2本のテープに分かれているけど、一応アルバム収録の全8曲を録音しています。
だから、このベスト・アルバムから放送されたものか、
オリジナル・アルバムから放送されたものか分からないところもあるけどね。
チャック・マンジョーネのサウンドもわりと好きだったかもしれません。
曲に関してはもうあまり覚えていないけど、
フリューゲルホーンの音色は好きだから。
最後のモノクロページには6枚のアルバムが載っていて、
その上段に山下達郎さんの「ライド・オン・タイム」が紹介されています。
どこかに書いたと思うけど、達郎さんははっぴいえんど系のアーティストと言うことで、
レコードを買うことはしませんでした。
僕が買ったレコードの中に名前を見かけるので、
FMで放送されたら聞いてみたいとは思っていたんですけど、
全然その機会が無かったんですよね。
アルバム・タイトル曲の「ライド・オン・タイム」がCMに起用され、
ヒットしたことによってやっと聞く機会を持てたというわけですが、
こういう曲ならレコードを買っても良いと思いました。
でも、1枚買ったら今までにリリースされているものもすべて欲しくなりそうなので、
買うのをやめたというわけです。(苦笑)
僕がこのアルバムを聞いたのはもう少し後かな?
レンタル・レコードを借りて聞いたので、レンタル・レコード店が開店してからなんですよね。
アルバムを持っているのは別にupします。
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