[グッド・ヴァイブレーション~渡辺香津美のドガタナ・ワールド]民放FM,1984年3月17日
<温故知新/ピアノ編>
温故知新、第5弾。

○アカサカ・ムーン
KYLYN(渡辺香津美、坂本龍一)
○ウォーター・フォール
渡辺香津美、ウォーレン・バーンハート
○スピーク・ライク・ア・チャイルド
ハービー・ハンコック
○マトリックス
チック・コリア
○ローメイン
ビル・エヴァンス、ジム・ホール
○ムーンチャイルド~イン・ユア・クワイエット・プレイス
ゲイリー・バートン、キース・ジャレット
渡辺香津美:ピアノの良いところ。音域が広い。非常に広いですねぇ。それから高音部で和音を持続させながらですね、低音が動けるというこのメリット。これはギターが逆立ちしても、ね。まぁ、譜面を書いて演ればできるんでしょうけども、とても12フレットと1フレットは指が届きませんね。届く人はまずいないでしょう。
それから、なんと左手で低音の方で楽しいパターンを♪ズンタンチャカチャカ弾きながら、その上にのってソロとかメロディーを弾いてしまえるという。これはギターだと手が2本では足りないですねぇ。手が3本くらい欲しいところですかね。
うー、それから鍵盤がいっぱいあるんで一度に6つ以上の音が出てしまう。これギターではなかなか、普通のギターではなかなかできないというものですねぇ。
しかし、これに対抗しまして、なんとギターはチョーキングができる。ピアノにはトレモロ・アームが付いていないだろう。えー、ざまあみろ。
それから、えー、ギターは音階がいろいろ変えられるんですが、まぁこれがあのー、音が狂うと言ってピアニストに、えー、また、そねまれ、蔑まれる点でもありますが、これを逆に取ると、音階が自由に、音程が自由にとれる。ジェームス・ブラッド・ウルマー先生を見なさい。
そして、スライドができますねぇ。これはピアノだと中に入ってスライドしようと思ってもなかなかできないですねぇ。
それから、どこにでも自分の楽器を持っていけるという、えー、こういうメリットはある上に、なんと最近エレクトリック・ギターはピアノより生音がでかいという点は一時勝ってたんですけども、えー、最近キーボードという風に変わりましてからですね、なかなか音量的にも辛い立場に立たされる今日この頃でありますが、まぁ、えー、実はピアニストはね、最近仲良くいろいろやっているわけなんですけれども。
あのー、そうですね、やっぱり坂本龍一くんというピアニスとがね、僕が出会った中でも非常にユニークなスタイルを持っていてですね、彼とキリンというグループをやりながら、いろろこう、ずいぶんおもしろかったんですけども。
それからあのー、「ドガタナ」というLPでですね、ウォーレン・バーンハートという、ね、木こりのような大きな人でしたけども、彼とピアノやって、ピアノというのはこんなに片手で、そのー、コードが届くというかね、非常に手が大きかったんですかね、びっくりしましたが、やはりその体の大きさという、楽器というのはなんかだいぶ比率というもので楽器の見方が変わってくるようです。
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