
SURPRISE PRISM M-12003,1980年8月25日
解散したと思っていたけど。
SIDE A
1.FULL MOON by 佐山雅弘
2.BACK STREET JIVE by 和田アキラ
3.UPSIDE DOWN by 渡辺建
4.KARMA by 和田アキラ
SIDE B
1.THOUGHTS by 渡辺建
2.I'M TELLING YOU by 佐山雅弘
3.SBATOTT by 佐山雅弘
4.UNFORGETTABLE by 渡辺建
PRISM
和田アキラ
渡辺建
佐山雅弘
青山純
このアルバムの前に2枚組のライブ・アルバムをリリースしているけど、
そのライブが解散ライブだと何かの雑誌に書かれていたような気がするんだけど。
それで、プリズムは解散したものと思っていたんだけど、
突然、新しいメンバーでのアルバム・リリースには驚いたし、嬉しかったですね。
僕がプリズムのことをプログレッシブ・ロック・バンドだと思っていたからかもしれないけど、
このアルバムは「PRISM III」よりプログレッシブになったと思いました。
個々の曲を聞くというより「サプライズ」という曲を聞くような感覚で聞いていたと思います。
それだけが理由ではないけど、あまり曲名を覚えていません。
だから、後に佐山雅弘さんが自身のソロ・アルバムで「SBATOTT」をセルフ・カバーしたとき、
僕はこのアルバムで演奏していたことに気がつかなかったように思います。
久し振りにこのアルバムを聞いてみましたが、ボーカル曲は聞き覚えがありませんでした。(^_^;
全体的にアキラさんのギターが歌っているように聞こえ、
(というか、他の楽器はあまり聞かない傾向にあるけど)
佐山さんのピアノも好きでした。
アドリブ誌に載っていたアキラさんの自作解説より抜粋。
A1:この曲ではYAMAHAのSG2000とミュージックマンのヘッドで
アルティックのスピーカーをドライブさせ、
スピーカーの正面1m位にガラス板を置き、
その中間点にマイクをセットして録音してみました。
※ミュージックマンのヘッドって何?
A3:・・・、同時にギター・シンセサイザーなどを使ってサウンドにあつみをつけて、
音の広がりをいろいろと出してみました。
A4:この曲は、YAMAHAのSG2000をアンプを通さず、ライン直で録音してみました。
・・・というように場面場面にメリハリをつけ、
奥行きと広がりのあるサウンドで絵を書いていくような感じで作りました。
B1:いろいろなエッセンスの中で、各自がそれぞれの考えを盛り込みながら
ソロを取りつつ曲を仕上げていく方法をとっています。
その一環として、なんと渡辺建のボーカルもとびだすという、
なかなか楽しい感じの曲に仕上がっています。
B2ラテンとロックとジャズがいっしょくたになったプリズム風ラテンといったところで、
ドラムの青山が、ラテンの人たちとは一味違う、
ロックっぽいティン・バレス・ソロを聞かせてくれます。
B3:それぞれの場面展開の中でのソロと同時に、
その場面場面の谷間を自由にみんなで"あそびまわってみました"
みたいなかんじです。
そして、最後にこう書かれています。
去年の夏以来たってしまった解散のうわさ(決して解散したわけではない!!)の中で
プリズム以外のセッションなどを通じて色々ミュージシャンと知り合い、
経験を積みそして今回2年ぶりにレコーディングした「サプライズ」は
今のぼくの(今までの)集大成。
やっぱりぼくはこれしかない、というプレイをすることができたと思っています。
↓同時に発売されたシングル盤です。
発売当時に買ったのではなくて、
後にプロモ盤が中古屋にあったのを見つけて買いました。
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