[ライブ・コンサート]<麗美、伊藤美奈子>民放FM,1984年5月19日
プロデューサーの松任谷正隆さんがゲストで。


井上:こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか?井上堯之です。今日はスタジオには可愛らしい女性二人に来てもらっていまぁす。
麗美:こんにちは、レイミです。
伊藤:こんにちは、いとうみなこです。
井上:ということで、なんかあのー、お二人とも、初めまして。
麗美:初めまして。
伊藤:初めまして。
井上:なんか、黒いですねぇ。日焼けで。そうでもない?
伊藤:私は日焼けで。
井上:伊藤さん、ねぇ。
伊藤:はい。
麗美:良い色してます。
伊藤:(笑)
井上:(笑)あのー、お二人は前から知り合いですか?よく会ったりします?
伊藤:今日は初対面なんですよ。
麗美:初めまして。
伊藤:(笑)
井上:(笑)あー、なるほど。でもやっぱりあれだね、本番寸前になると、急に二人が昔からもう友達みたく、会話を始めますね。
伊藤:そうですか。なぜか急に。
井上:なぜか急に。緊張のあまり連帯感が生まれるというような。麗美さんはピンクの綿のジャンパーにスリムなジーパンね。
麗美:似たようなか・・・
井上:そうですね。
伊藤:偶然。
井上:伊藤さんもピンク、サーモン・ピンクっぽいサマー・セーターにジーンズっていう感じなんですけども。 どうですか?気分は。うっふ…。
伊藤:もう緊張しまくってますね。
井上:えー、それではですね、さっそく麗美さんの方から
麗美:はい。
井上:歌ってもらえます?バンドのみんな、大丈夫ですか?
麗美:じゃぁ、よろしく。
井上:シーンとしてる。
麗美:シーンとしてるよ。
井上:それでは、さっそきゅ。さっそくですね、麗美さんの歌で<愛にデスパレイト>からスタートしまーす。
○愛にDESPARATE
○霧雨で見えない
○青春のリグレット
井上:やりましたねぇ。まず麗美さんとフィルダース・チョイスの演奏で、・略・という曲だったんですけども、あのー、麗美さんっていう歌を、お名前もそうなんだけども、なんか誰かに似てるなぁとユーミンさんという感じがするんだけど、なんとなくこう耳馴染みな曲もそのはずです、ね。全曲今まで歌ってもらったのが松任谷由実さんの作詞・作曲の曲になるわけですが、どうですか?あのー、初めての生放送、生演奏って。
麗美:うん。
井上:最後の・・・(←歌の最後の言葉)は何だったんですか?
麗美:はい、あのー、レコードに入ってる
井上:ちゃんと入ってるんだ。
麗美:はい。
井上:なるほど。えっとー、麗美さんも伊藤美奈子さんも実はあのー松任谷正隆さんのプロデュースなんですよね。
伊藤:そうです。
井上:うん。実は今日来てくれておりますので、さっそく呼んでみたいと思いますが、えー、松任谷さん、お願いします。
井上:あのー、どうですか?あのー、ご自分で手掛けられたアーティストっていうのをね、たとえばFMなりラジオなり、テレビなんかでご覧になった時ってどんな気分がします?
松任:う~ん、なんか緊張しますよね。やっぱり。
井上:そうですね。 そうです、そうですねって、僕なんかもね、冷や汗かくことがあるんですね。
松任:あーー。
井上:そのたんびにもうアレンジはやめようなんて思うんですけど、そういうことありません?
松任:いやー、もうプロデュースやめようという。
井上:(笑)そうですかねぇ、やっぱり。そんな話聞くと凄くうれしくなりますけども、どうですか?あのー、松任谷さんからご覧になったお二人というのは。
松任:えーと、やっぱりこうやってみると、二人ともキャラクターがね、
井上:えぇ。
松任:個性が強いのかなぁと思ってさっきから見てたんです。
井上:あぁ、なるほどね。あのじゃあ、プロデュースをされるそのポイントみたいなところでは何か?
松任:えっとね、やっぱり、なんだかんだ言って自分でアレンジしちゃうから
井上:うん。
松任:あのー、そういう点では僕の色合いみたいなのが出ちゃうでしょ?
井上:あぁ、そうですねぇ。
松任:だから、やっぱり意識的に、たとえば、んーと、麗美の方はね、
井上:うん。
松任:麗美の、プロデュースするときにはあんまりこう最初意識しなかったんだけど、あのー、意識しなくても彼女の場合はわりとキャラクターが出ちゃう
井上:はははぁー。
松任:感じが、あるんで。
井上:うん。
松任:えーと、伊藤美奈子さんの方は、
井上:はい。
松任:伊藤美奈子さんなんか言うとなんか空々しい。
井上:(笑)
伊藤:(笑)
松任:ごめんね。彼女の場合はね、
井上:うん。
松任:あのー、うんと大人っぽくしてね、
井上:はい。
松任:で、そのーなんか、あのー見た感じのね、落差みたいなのを付けたいなといつも。
井上:あぁ、なるほどね。そういうことはじっくり考えられるわけですよね。おやりになるのにね。(笑)
松任:じっくりって言っといた方が良いですよね。
井上:(笑)
松任:(笑)
井上:それではせっかくなんでね、なにかキーボードを弾いていただいて、えー、ピアノとお二人の歌をこう、ね。
松任:これが怖いんです。
井上:怖いの?どうして?
松任:怖いですよ。
井上:そんな風に見えないですよ、全然。
松任:いや、いきなり言われたんですもん。
井上:あっ、本当に?
松任:はい。
井上:あーー。
松任:ひどいマネージャーになんですよ。
井上:(笑)そうですか。それでは、まぁ、そういうことを割り引いてですね、えー、さっそく、 何からやってもらいましょうかね?
麗美さんは?
麗美:はい。うん。では<ノーサイド>を。
井上:<ノーサイド>はレコードもね、エレピで入ってますもんね。
麗美:はい。
井上:それから伊藤さんは?
伊藤:はい、<ともしび>を。
井上:それじゃぁ、さっそく、スペシャル・ゲスト、松任谷正隆さんのキーボードをバックに
松任:怖い。
井上:二人で、
麗美:そんなこと言わないで。
井上:一対一で
麗美:・・・(聞き取れず)
井上:お願いしたいと思います。えー、まず麗美さんで<ノーサイド>。
松任:はい。
○ノー・サイド
麗美
○ともしび
伊藤美奈子
井上:いやー、やっぱり素晴らしいですね。あの、お二人のアレンジとプロデュースを担当された松任谷正隆さんのキーボードと、麗美さんで<ノーサイド>、伊藤美奈子さんで<ともしび>でしたが、あのー、松任谷さん、実際にレコードで聞いたものとね、こう比較して聞いてみると、非常にやっぱりあのーーー、ぐっとこうまた味わいが違うってのは当たり前のことなんですけども、こうやって裸で一対一の共演というところで聞かせてもらうと、本当に音楽ってアレンジっていったいどこまで関われるんだろうかと、ふと思いませんか?
松任:そうですね。今もう緊張して必死だったから考えてなかったです。
井上:まぁ、そうでしょうけどね。あのー、実際にこれだけでたとえば十分にこうやって伝わってくるものがね、やっぱり、レコードになるときに、それ以外の装飾を付けたりしなきゃならないことで悩む時ってありません?
松任:そうですねぇ。あのー、よく分からないけど僕のやっぱり一人のピアノっていうのはやっぱりこれは売り物にならないなって最初から思っています。
井上:(笑)
松任:(笑)
井上:まあね、それもうレコード用のものと、こうやってあのーやれるものとはそれはそれでね、もう鼻からもちろん違うものなんですけども、
松任:でも、まぁ気迫だけはね、たぶんもし、生、この番組生でしょう?
井上:はい、そうです。紛れもなく。
松任:(笑)
井上:さっきまで奥さんが出てらっしゃいましたから。
松任:あっ、そうなんですか?
井上:3時からの番組にね。
松任:あぁ、丁度トイレに行ってる頃だ。
井上:あっ、そうですか。(笑)まぁせっかくですのでなんかこう二人にアドバイスでもあれば、さらっと、ちょっと、述べよ。
松任:いやー、緊張しないでやってください。
井上:(笑)ま、そういうことなんで。今度は、お待たせしました、
伊藤:はい。
井上:伊藤美奈子さんの歌を聞かせてもらいたいと思いますが、えー、何から行きましょうかね?
伊藤:えぇ、それではデビュー曲の<グラスの中の青い海>から聞いてください。
井上:では、よろしく。
伊藤:よろしくお願いします。
○グラスの中の青い海
○指切り
○湧漁灯(ゆうぎょとう)
伊藤美奈子
井上:伊藤美奈子さんで・略・でした。やっぱり大変個性を感じすねぇ。大人の感じで。
伊藤:あっ、そうですか。
井上:えぇ。
伊藤:ありがとうございます。
井上:もう今日はなんかお二人ともゆっくりご紹介できなかったけど、また是非この番組に出てくださいね。
伊藤:あ、どうも。
井上:あのー、伊藤さんはあのー村下孝蔵さんのバック・コーラスでここの番組、一回出て下さったことがあるん
伊藤:はい、そうなんです。去年の8月に。
井上:去年の8月に。
伊藤:はい。
井上:それはどうも失礼しました。 ※この番組でした。
伊藤:とんでもないです。
井上:えー、今日は、松任谷正隆さんにもおいでいただいて、演奏してもらったんですけど、どうあのー、松任谷さん、松任谷さんの几帳面なアレンジをきちんと今日のグループは生かしてくれてるように思うんですけど。バンドは。ね。
松任:そうです。そうです。
井上:フィルダース・チョイスを、ちょっと最後になりましたが、ご紹介します。
メンバー紹介
なんかとっても静かですね。えっ?どうなってんですか?急に。もう終わったと思ってのんびり。一挙にくつろいだんじゃない?あっ、鼻くそほじくってる人もいる。
伊藤:はははは。
麗美:(笑)
井上:そうですね。あのー、お二人ともこの後、麗美さんも伊藤美奈子さんも
伊藤:はい。
麗美:はい。
井上:コンサートなんかの予定あるんでしょ?麗美さんからどうぞ。
麗美:あっ。私はあのー、6月27日に郵便貯金ホールにてファースト・コンサート。
井上:ファースト・コンサート。
麗美:はい。
井上:メンバー、この今日のメンバーですか?まだ分かんない?
麗美:あの、まだ分かりません。
井上:分かんない。伊藤さんどうですか?
伊藤:えぇ、6月11日に静岡のすみや(←?)のオレンジ・ホールと7月13日にルイードで、新宿のルイードでライブ・コンサート、行う予定です。
井上:あ、そうですか。えー、是非頑張っていただきたいと思います。
えー、それでは麗美さん、伊藤美奈子さん、フィルダース・チョイスのみなさん、そして松任谷さん、どうもわざわざ、ありがとうございました。
伊藤:ありがとうございました。
麗美:ありがとうございました。
井上:頑張っていただきたいと思います。それではこの辺でスタジオから失礼したいと思います。ご案内は井上堯之でした。
演奏=フィルダース・チョイス:
かわむらえつしろう ds、おおひらつとむ key
つだなおし key、わたなべいたる g、たかはしひさのり b
ゲスト=松任谷正隆 p○印
ミュージシャンは誰も知りません。
伊藤美奈子さんの歌った<ゆうぎょとう>という曲は<湧漁灯>と書いていますが、たぶん当時のFM誌に載っていた表記だったと思います。<誘魚灯>というアルバムとシングルがリリースされているようで、それが正しい表記なんでしょうね。
※'10年12月8日追記
伊藤美奈子さんが「マイ・パーソナリティ!マイ・ヒット・パレード!」というFM番組に出演したものを録っていたんですが、いつ放送されたものかチェックしていませんでした。まだ確かめていませんが、その放送ではアルバム「誘魚灯」(28AH-1681)の曲がかかっているようです。
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